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2011.09.01
Vol.43 〈がんばろう日本in聖地甲子園〉

大震災後、『がんばろう日本』のスローガンのもと、色々な条件下での今年の夏の甲子園(第93回 高等学校野球選手権大会)今年も本当に数々のドラマがありましたネ・・・。

特に、郷土の代表・八幡商業は圧巻でした。
7月28日(木)滋賀大会の決勝戦6−4のスコアで八幡商業が北大津に勝利し5年ぶり14回目の優勝を決めてくれました。


8月6日(土)甲子園開幕。
大会2日目の7日(日)1回戦は「やってくれる!」の期待感(大)で近江トラベル潟oス軍団の54号車でいざ出陣!早く到着したお陰で、先に行われていた帝京VS花巻東戦の好カードをライト外野スタンドで観戦する事ができました・・・
ライト(1塁)側は花巻東応援団。震災もありましたし、勝ってほしいなぁ〜
と云う気持ちと、花巻東が勝って。八商が勝ち上げれば2回戦で対戦と・・・
そうなると、傷心の東北の方々を全部、敵にまわす事になりますし、少し複雑な気持ちで応援しておりました。結果は8−7の接戦を帝京が制しました・・・。
花巻東や東北の方々には大変、大変、申し訳ないですが・・・正直なところ少し「ほっ!」と、しました・・・。(悪役は帝京サンに・・・)
そして八商応援団で超満員の1塁側アルプススタンドに移動。友情応援を含めたブラスバンドや現役学生達。又、学校の歴史を感じさせて頂けるオールド先輩やらファンの方々の真っ只中に陣取りました。
試合の方はエース吉中君のゲームを創る丁寧なピッチングが功を奏し・・・
3回、白石主将の大会史上36本目の満塁ホームランも飛び出し一挙6点先取。
相手の気勢を削ぐには充分な得点ではなかったでしょうか・・・
結果15安打を放った八商が8−1と快勝でした。万歳!!
(山梨学院サンありがとう)

2回戦はご存知、優勝候補の一角とも前評判の強豪・帝京です。
相手にとって不足があるわけないですよネ・・・

この日も超満員、今度は3塁側アルプスです。
何か、帝京の練習風景ばかり気になりました、体はでっかいし、玉回しはやたら早いし・・・だだ、結果論で無く・・・八商は何かやらかしてくれる様な感じがしました。と、云うよりは勝つ雰囲気がありました。
ただ3回の裏に相手、帝京の4番松本君が打った打球がスゴイ勢いで我々の目の前を通過、八商応援団の悲鳴のなか、あっと云う間にレフトスタンドに吸い込まれていきました。
完璧の二乗くらいに捕らえた一撃!これには、さすがに驚きました。
誰の目に見ても試合は完全に帝京ペース・・・3−0で9回表に突入。
これも、結果論ではなく5回でしたか、帝京の4番松本君がスクイズに・・・
それを八商、吉中−日紫喜バッテリーはめちゃくちゃ冷静に(練習でもしているかの様に・・・)外し、得点を食い止めました。
あと7回裏のホームランを打っている4番松本君のレフトへの大飛球を我らが遠藤君が大ファインプレーで好捕!
この時、辛抱していれば何か不思議とこっちに流れが来る様な感じがしました!そしてそして・・・
ここからが本当のドラマの幕開け!9回表エース吉中君に代打・・・何とか1点!との中、遊ゴロ一死。そこからセンターから右方向へ打つわ、打つわ怒濤の3連打で満塁。4番坪田君のショートゴロエラーの間に待望の1点。そして、説明に値しない、ご存知、千両役者。5番遠藤君のフルカウントからの9球目のライトスタンド一発ドカン!!
あきらかに【甲子園の空気を変えた】
【甲子園の大歓声を独り占め】の遠藤君。格好良すぎ・・・!(男前!!)

3塁側アルプスは狂乱、誰かれ無しに抱き合い歓喜の雄叫びを挙げていました。
(自分も何人の人とハグしたんやろ???)

後で知ったのですがインタビューに答える遠藤君、「今までに体験した事のない大声援に勇気をもらった!」と・・・
反対に帝京の2年生左腕、渡辺君「球場全体が自分に向かって来る感じ」と・・・
47000人の観客を味方に付けた遠藤君と敵にまわしたかも知れない渡辺君の上下(うえした)の捉え方の違い、心の有り様が浮き彫りにされた一瞬でしたネ。

これも帰ってテレビで氣づいたのですが、遠藤君のグローブには
【俺が決める!】と魂の刺繍がされているのですネ!(男前×2)

又、翌朝のサンデーモーニング『喝!』でお馴染みのコメンテーター張本さんと関口さんの遣り取り・・・〈9回表の帝京の守りがやたら前進守備であった〉ことと、〈プロならエースを出しますヨ〉この(以上の)2点が悔やまれますネ
みたいなコメントがありました。関口さんが「どうして代えなかったんでしょうか」と投げかけると〈次ぎの試合で投げさす(予定)からですヨ〉と・・・
しっかし、舐められたモンですナ・・・八商も・・・
それだけに痛快です。ブランド校、有名監督を撃破したんですから・・・
田舎侍が江戸モンをやっつけてしまうのですから・・・

被災地の皆様にも【なでしこジャパン】に続き最後の最後まで諦めないと云う姿勢を見て頂けたのではないでしょうか?


(帝京サン胸を貸して頂いてありがとうございます)


3回戦はさかのぼること49年前準々決勝で対戦し延長18回再試合で惜敗した栃木代表・作新学院。またもやブランド校!これまた相手にとって不足無し!
1回、3回と得点圏にランナーを進めながらも無得点の作新学院は3回、4番の飯野君がタイムリーで先制。4回に我らが遠藤君に厳しいところをついてきた相手投手は3球目にぶつけて来た(死球)思わず叫んでしもた・・・「くぅらぁ〜〜!!おおたにぃ〜〜おぼえとけよぉ〜〜!!!」と・・・
しかし得点圏に初めてランナーを進めると3番、白石主将のタイムリーで同点試合は6回まで一進一退の好ゲーム。6回、作新学院は鶴田君のタイムリーで再び勝ち越すと、7回には3番佐藤君の痛恨の2点タイムリーでリードを広げられた・・・その裏、八商は7番日紫喜君のタイムリーで追いすがる。が、直後の8回に作新エースの大谷君にスクイズ、9回には飯野君のこの試合2本目のタイムリーで突き放された。作新学院の伝統校らしい試合巧者ぶりが目についた試合です。しかしながら我ら八商も黙っては終わりません・・・9回裏
又、奇跡を起こすべく打席には5番遠藤君。「カキィ〜〜ン」と快音を残し打球は綺麗な放物線を描いてレフトスタンドへ・・・遠藤君2試合連続となる大会20号ホームラン。そのあと高橋君が倒れたものの、日紫喜君が出塁。
1番まで廻せば・・・八商感動劇場第2幕!へと・・・
ここで、八商の秘密兵器。吉中君に代わって代打、青木達彦君(私の後任、青木PTA会長の息子さんだけに・・・こっ・こっ!甲子園で、はっ!はっ!初打席だけに・・・)俄然、ボルテージは上がるッ〜〜の!

「いったぁ〜〜〜!」
積極果敢に初球から強く叩きにいった打球は無情にもショートゴロ。
6−4−3の併殺、青木君のスパーヘッドスライディングも空しく試合終了!

「・・・・・・・・」


時空を越えた戦い、49年前に続き作新学院が勝利!(作新サンおめでとう)

 

しかし、本当によくやってくれた・・・ありがとう!
ただ、現場ではわからんかったが、青木君のスライディングは贔屓目抜きで・・・
セーフでっせ!帰って来て録画していた映像を何回も何回も見直したが・・・
セーフや!相手セカンドからの送球はかなり高め、ファーストも大きく背伸びし足はベースからややも離れ気味。そして一塁々審は若干の???【間】???がありアウト宣告しているのがありありや・・・
世の中、(いや大人の世界)理不尽なこともあるんやなぁ〜〜

いったい何を云いたいのかって・・・?

一言「達彦、セーフや!」「大人が悪い!!」

 

田舎の公立商業高校が起こした数々のドラマ・奇跡!
『がんばろう日本』で幕を開けたこの大会、きっと被災者の皆様にも八幡商業の活躍。ネバーネバーネバーネバーネバーネバーネバーギブアップ!!
最後の最後の最後まで諦めない姿勢。高校生らしいオーソドックスな野球で
勇氣・元氣・やる氣・本氣を少しでもお届けする事ができたに違いない!
【滋賀県産】・【八商ブランド】・【天八魂】・【三方良し】を全国に発進する事ができたに違いない!!

 

プレーも勿論だが心と心を繋いだ、最高の仲間達です。

八幡商業高等学校 野球部の皆さん、保護者会、PTA他関係各位の皆様に心から感謝申し上げます。

 

ありがとう・・・





 
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