2012.09.01
Vol.55 〈絶対尊敬〉

先般、我が師匠！税理士法人 中央総研　代表社員　山川晋先生の勉強会で、【わもん】 と教えて頂きました。
【わもん】 とは話しを聞くことによる自己修養法。
絶対尊敬、完全沈黙を基本とし話聞一如にいたる事をめざして、話し手の話を徹底的に 聞く修行です。
聞き手は話し手の心の奥底にある「声なき声」を聞き、話し手の氣づきや自己成長を 手伝います。又、その過程から自分自身の氣づきを得て、みずから成長して行きます。
最終的には、自分の「声なき声」を聞き、みずからを修める「自己わもん」の修得を 目標とします。

■話聞一如■
【わもん】を行う事によって、聞き手が話し手の「声なき声」を高い精度で感じとった とき、両者が言葉を介することなく思いを分かちあっている状態。
聞き手が完全沈黙の状態を保ち、絶対尊敬を贈りつづけて、話し手の心の奥底にある 思いをすっかり受け止めきったときに発生する、最高のありよう。
両者は自他の境界を越え、無意識共同体でつながり合います。

■絶対尊敬■
◎心の矢印を自分にむける
◎絶対尊敬は先出しジャンケンで
◎話し手の「理想像」と向き合う
◎心の周波数を話し手に合わせる
◎話し手の心の太陽になる
聞き手が話し手を尊び、敬う氣持ち。やさしさ、思いやり、いつくしみ、慈愛、厚意 善意、友愛などを含む思いのありよう・・・。

聞き手は話し手の全てを尊敬し、話し手が発するあらゆる考えや感情を一切差し挟む ことなく、話し手の言葉や表情、しぐさ、動作などをそのまま包み込むようにして 話しを聞きます。又、聞き手は、自分自身に対しても同様の思いを注ぎます。

■完全沈黙■
◎心の発信機能をオフモードにする
◎話し手の「声なき声」に耳をすます
◎自分の耳を話し手の口より下におく
◎音をていねいに聞きとる
◎心の砂出しを大切にする
聞き手が、みずからのこころに浮かぶすべての考えや感情をしずめ、おだやかで 静かな心を保っている状態。
話し手に対する思いこみや先入観、否定的な感情などはいっさい起こらず、いかなる 話しもありのままに受け止めることができます。
聞き手の意識は、「今・ここ・自分・目の前の話し手」に極限まで集中した「絶対点」と一致し、自分を、何者とも比べることなく、絶対尊敬しています。

■聞き手未熟■
◎聞けない理由は聞き手の中にある
◎自分の枠・色メガネをはずす
◎話し手の言葉を言いかえない
◎答えさがし・答えの先取りに要注意
◎場の力を信じる氣持ちが場を整える
会話がうまく運ばないとき、話し手が話しをしてくれない場合に、その理由や原因 は聞き手にあるという真理。
思うように話しを聞けないとき、話し手の性格や態度、話を聞く環境などのせい にしていると、「わもん力」は磨かれません。
「わもん」上達のためには、心の矢印を自分に向け、聞けない原因を自分自身の なかに求めることが必要です。

　自分も意識してはいないと思うのですが・・・ついつい部下の話には完全沈黙で聞け ていません。自戒します。
・・・と、家内の話は。。。
【わもん】実践して参ります・・・

感謝合掌。