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2013.09.01
Vol.67 〈忘己利他〉

京セラ・第二電電を世に送り出し成功に導き・・・
経営破綻したJALをたった3年で見事に 立て直した立役者・・・稲盛和夫氏

ご縁あり、平成17年から稲盛塾長の[盛和塾]で学ばせてもらっています。

塾長が良くお話になられる『忘己利他』のお話です・・・

 

仏教には「思念は業をつくる」 という言葉があります。

業はカルマともいいますが、思ったり念じたりすると、仏教でいう因果応報の因をつくります。
業は原因ができると、必ず現れてきます。
因果応報の応報です。

世のため人のために尽くそうなどという、大上段に振りかぶったようなことをいう人があると、インテリであればあるほどそれをせせら笑う人が多いようです。

しかし、世のため人のために尽くそうということぐらい立派なことはありません。

私たちそれぞれが生まれてきた人生の目的は、世のため人のために尽くすことです。

一燈照隅といいますが、どんな人でも素晴らしい役割を持って生まれてきたわけです。

その役割を通じて、世のため人のために尽くすことが大事なことなのです。

 

世のため人のために尽くそうとすることによって、自分の運命を変えていくことができると思います。

同時に自分だけよければいい、という利己の心を離れて、他人の幸せを願うという利他の心になる。

そうすれば自分の人生が豊かになり、幸運に恵まれる、ということを仏教では説いているのです。

 

天台宗の山田恵諦(えたい)座主に生前何度かお目にかかってお話をさせていただく機会がありました。

 

ある時、『忘己利他』という言葉を教えていただいたことがあります。

 

私はこれを「もう懲りた」と読むようにしています。

そして自分だけよければいいという考えには、もう懲りたというように思ってきました。

そう思うことが人生を豊かにしていく基だと、安岡正篤先生からも教わったからです。

もう、「俺が・・・俺が・・・」の時代ではないですネ・・・

 

『忘己利他』肝に銘じておきたいものです・・・。

 

 

感謝合掌。


                        

 
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