2014.11.01
Vol.80 〈第1回 びわ湖チャリティー100㎞歩行大会に参加して〉
快晴の秋晴れのもと、第1回 びわ湖チャリティー100㎞歩行大会が挙行され参加して参りました。
さる10月25日(土)~26(日)
長浜市の長浜ロイヤルホテルを8:50にスタートし30時間かけて、ゴールの大津市近江舞子・ホテル琵琶レイクオーツカに無事完歩到着。。。
不肖、田中啓示は好き寄りで[チームMAKOTO]を結成!!
チャレンジする事に…学生時代、石川県は能登の穴水町から金沢工業大学までの100㎞
歩行大会を主催していた関係もあり、まったく100㎞歩行に対しての違和感はなく…
又、昨年より事業展開しました【草むしり】の師匠、㈱草むしりの代表取締役 宮本成人社長が主催される『ぐんま100㎞ウォーク大会』。。。宮本社長がご自身一人から始められて、今年の5月で第4回目…来年の5月! 第5回大会には是非、チャレンジしてやろう!! と、思っていた矢先に我々の共通の知人が主催される、この『びわ湖チャリティー100㎞歩行大会』の話しを聞きました…しかも第1回…うんもちゅんもなく参加を決意!!!
とは云うものの、ろくに練習もせず…近くの近江富士を大会までに2~3回登った程度でほぼぶっつけ本番…しかも我がチームのK氏・F氏そして私と…無類の酒好き猛者…
チームの主旨が「おもしろ可笑しく呑みながら100㎞を完歩しよう!!!」であったのです。
結果的にストイックに考えず…映画の「酔拳」よろしく、呑みながら完歩してしまいました。
(ある先生には呆れられてしましましたが…)
当日10/25(土)は本当に雲一つない快晴でして…最高の秋晴れ…天候のせいには出来ない(笑)絶好の日和でした…長浜ロイヤルホテルには…当初募集、150名に対して全国各地から225名ものエントリー…そのうち223名が実際にスタート…
日本一のびわ湖の湖岸をゆっくりと…それこそ「かいつぶり」ちゃんを見ながら…
車で何気なしに、通り過ぎてしまう景色も時速4~5㎞の速度で歩けば…普段目にできないパノラマが展開します。長浜を出発しひたすら湖岸沿いをてくてく歩き、ちょうど彦根は松原水泳場(毎年、鳥人間コンテストで有名な…)を右に見て左折。一路、彦根城を拝する市街地へ…彦根城郭からお城の中を通り、全国的にゆるキャラ祭りでこれまた有名になったキャスルロードを西へ…ちょうどそこでお昼の12時…お昼ご飯は彦根では有名な【スイス】へと…歩を進めたが…週末・土曜日・観光客? お店の外まで長蛇の列…これではいかん!と、先へ…チームのK氏曰く…旨いラーメン屋があるから…と、捜すが見あたらず…そうこうしている内に又、湖岸通りに…主催者側が昼食を取りやすいように彦根市街地経由と云うコース設定をしてくれていたにもかかわらず、昼食は食べれず終い…そこへ知り合いのN社N社長から連絡が入り、湖岸通りのコンビニで差し入れを持って来て、待っているとのこと…俄然力が湧いてくる…スタートして約22㎞くらいのコンビニでN社長と合流…ビールを3~4箱は持ってきて下さっていたであろうか?
調子に乗って…第1回宴会の開始です。
宴会終了後(結構時間を費やしてしまった)又、歩き出す…次なる目標は第1チェックポイント(次からCPとします)
17時過ぎに….最初の関所。第1CPに到着。出発して8時間。。。
バナナをいただいて、少しばかり休息を取り、次なる目標…第2CPの賀茂神社に向けて出発…あたりは暗闇の世界に…「朝までは結構長いんだろうナ…」
威勢よく呑み過ぎたか…足が重だるくなってきた。しかし、コツコツコツコツコツコツ…
途中、F氏の奥さんとお嬢さんが応援に駆けつけてくれて…束の間の一服…小生の仕事仲間で大工のA氏もFacebookを見て…と、駆けつけてくれました。嬉しいですネ…
ちょっとした応援…声掛けが…(涙)
21時! 無事、第2CP 近江八幡市の賀茂神社に到着…
到着サインアップ後、御神酒をいただく…これまた、卑しい酒呑みのサガか…5杯もいただく…おにぎりを頂戴し…
またまた、重い足を引きづり上げる…
目指すは我が街…野洲市へ
家内が自家製の温かいおでんやたこ焼き・巻き寿司と果物を持って沿道のコンビニ駐車場に来てくれていた…ありがたい…温かい蒸しタオルも段取りしてくれていて、気持ちよく出発する事ができた…
第3CPは守山市のしが咲く屋さん…これまた温かい豚汁のお接待が待っていました。
家内は温かいタオルを一旦家に戻り、仕替えてきてくれました。内助の功に感謝です。
ユンケルのよう効くやつを「グイッ」と、ひと呑み…出発。
目指すは、草津市矢橋のエネオス…
道中しんどくなっくるんで…「らくらく…楽し♪ らくらく…楽し♪♪」と自分を鼓舞するような呪文を唱えながら…リズム良く歩く様に心がけました。
第4CPには午前4時着…スタートして65㎞…詩の文句じゃないけれど…「思えば遠くへ来たもんだ…」前半の呑みながらで結構時間を費やし、関門突破の貯金が減ってしまっているのに気づく…サポーターのAさんにホッカイロを腰首肩に貼ってもらい…出発。
取り付け道路からびわ湖をまたぐ近江大橋へ…
70㎞くらいだっただろうか?自分的にはここが最もきつかったなぁ~
橋上は風もあり、チームの2人のも直ぐ引き離された…一人トボトボと…先で待ってくれているのは重々わかっていても、妙に心細いものである。
普段は高所恐怖症でも何でもない…むしろ、高い足場や脚立しごとには慣れていて、どちらかと云えば好きな方なのに…真っ暗闇の大橋で足がすくんだ…そこへ持ってきて、大橋の高低差(下り)で膝が入ってしまい…にっちも。さっちも動けないくらいの激痛が走った…大げさな話かもしれないが、びわ湖対岸まで渡りきれるのだろうか?と…
何とか渡りきり…待ってくれていた2人と合流…このままのペースで行くと、第5CPの閉場時間に間に合わなくなってしまう…3人共倒れ状態だけは防ごうと…一番若いF君にチームMAKOTOの代表として関門クリアをチャレンジしてもらおうと、チームで合議。
我々、おっさん組はたとい、時間内に関門が通過できずとも(大会規定で中止になろうとも)個人の自由で最後まで歩こうと決意!!! F君にチームの命運を託した…その瞬間、奇跡が……
膝の痛みが不思議と和らいできた…「え゛っ?歩ける…」 そこへ、我がチームと抜きつ抜かれつしてきた、男2名・女1名のグループが後方から近づいて来たかと思うと我々を一気に抜き去って行った…これが結果的に私の心のスイッチを入れてくれた事になりました。(笑)「この若い子たちに絶対について行くぞ….」と、何故か…今まで背中のリュックで「チリンチリン」と軽快な音色を聞かせてくれていた(修験者の山、大峰山で買い求めた)リンが…紐にからまって鳴らなくなっていたのです。そのリンの鳴りを復活させ…軽快なリズム・テンポで…その若者3人チームに必死で食らい付いて行きました。次第に足も復活…ペースは益々あがり、前を行く3人チームをあおりながら…終いには追い抜かしてしまいました。後ろ振り返ると今度はその3人チームがペースダウン…完全に離しきっていました。
あまりのも快調に飛ばし…先に行ってもらったF君の背中がすぐそこに…これで、行ける。
必ず、行く…と、確信しました。CPの夜区間で一番長い12㎞でドラマがありました。
ほぼ…ビリから何人、抜いた事でしょう…しゃかり氣になって歩いたお陰で…閉場時間に間に合わないかもと心配された第5CPに7時に到着!!!1時間の貯金を作って入場する事ができました。 今度は時間内完歩の色気が出てきて…そこそこの休息、足のメンテナンスを施し出発しました。単調な市街地の11㎞区間….先の12㎞区間の飛ばし過ぎか、多少ペースダウン…但し、歩いてさえいれば…の、ノリで…コツコツコツコツコツコツと….
大津市真野の第6CP(88㎞地点)アニバーサリーレストランPREGOに到着は10:15又、15分の貯金ができました。。。家内がブランチを持参、近くのコンビニでたっぷりめの休憩…手作りサンドイッチにおにぎり・果物としっかり腹に納め…スタート。
目指すは最終CP97㎞地点の大津市立木戸小学校…
1時間15分の貯金があるため…結構、ゆっくりめでもゴールはできるものと確信はしていましたが…3人共、結構、足にダメージがきていまして…思うように歩けません…足首は腫れ上がり鉄腕アトムのような足で…パンパン(笑)足先に鉛でも入っているのでは?と、おもうほど、進みません…国道161号線を北上する事、約1時間…歩道がめっちゃ狭く…しかも車道側に急勾配…足に負担が尚一層かかります…
そうこうしていますと、ボランティアの案内係りの方がコースを湖側に取るように指示…
最終CPの木戸小学校の位置関係を知っているだけに…こりゃ~えらい遠回り…思わず係りの子に「頼むから…このまま、真っ直ぐ行かして?」と懇願しました…。
結果はあきらか…「大会のコースはこちらですから…」と…
又、トボトボと…京阪神の別荘地、びわ湖湖畔の狭い道をトボトボ…前後に人影はまったくなく我々3人だけ…「これ一人やと結構不安やろなぁ~」と、呟きながら…案内ボランティアも何の表示もなく…結構な距離を歩きました…。やっと、大会関係者のオレンジジャンパーを目にした時は…ホッと…第7CPとうちゃこ…最終CPです。
ここで家内から、かち割り氷入りのナイロン袋を貰いました…これが又、元氣…パワーの源になったのは云うまでもありません…朝からグングン気温が上昇し10月下旬とは思えないくらいの陽気で…身体全体に熱をおびていました。その、ほてった身体を氷で冷やしながら前進前進…前進あるのみ…車が1台通りかかり…「どっから歩いてるんですか?」「頑張って下さい…」のかけ声…何でも無いような事ですが…妙に嬉しかったりする。
近江舞子雄松崎の松林が見えて来た…
ゴールはすぐそこか…???
くねくねくねくね…とした砂利道を歩く…
若者がBGMをガンガンかけてバーベキューをしてたり…爆音を轟かせ水上バイクを操っている若者達の横を死にそうな形相でひた歩く3人…とぼとぼとぼ…足をひきづる様に…
最終コーナーであろうか、オレンジジャンパーを発見…誘導に従い、いよいよゴールのホテル琵琶レイクオーツカ。。。
オレンジ一色…(弊社のコーポレートカラーでもある為、特に嬉しい…)大会関係者・ボランティアの方々の歓喜の中、ようやくゴール…手作りであろうゴールゲートがある。
我々は最後の力を絞り出し…「いっち、いっち、いっちにぃ~」「そ~れ」「いっち、いっち、いっちにぃ~」「そ~れ」「いっち、いっち、いっちにぃ~」「そ~れ」のかけ声勇ましく隊列(3人だけやけど…)を組んで…歩ききり。。。
「おめでとうございますぅ~♪」「ご苦労さまぁ~♪」「お疲れさまぁ~♪」の歓声渦巻く中をみごとゴール!(^^)!
ゴールゲートの時計はちょうど午後3時を指していました。
チームMAKOTOのチャレンジ…闘いは無事終わりました…しかも3人揃って…
ゴールゲートの向こうには…家内がサプライズで家族全員と孫まで連れて来てくれていました。本当にありがとうございました。ウルウル…(/_;)
この大会を通じて感じた事…
- 『まずは一歩』 千里の道も一歩から…の古事の通り、100㎞もまずは一歩から…その一歩を踏み出す勇気を持つ事の大切さ…!
- 『コツコツ』 バカにした様な云い方になりますが…歩くと云う行為は後方の足を前に出す…ただその単純作業の繰り返し繰り返し…「コツコツ」意外のなにものでもな いコツコツと行けは…しまいにコツンッ☆と当たる…!!
- 『あきらめない』 要はあきらめなければゴールできる。人生の色んな場面に置き換える事ができるモチベーションアップ言葉…!!!
■エントリー 225名
■スタート 223名
■完 歩 128名
■リタイヤ 95名
■完 歩 率 57.4%
■サポーター 122名
今大会を主催して下さった関係者・スタッフ・お金を出してまで参加してくださった
沢山のボランティアの方々、沿道から応援して下さった地元の方々…そしてそして何より献身的なサポートをしてくれた家内・家族に感謝申し上げます。
一歩ずつひたすら歩く
その向こう側にいる
まだ見ぬ自分に出逢う物語
主役はあなたです!!!
びわ100実行委員会の、このコピーがサクッと胸に…
感謝合掌。
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